不安は脳の過剰反応だった
理想ではこうなりたいと思っていても
感情(ネガティブ)が邪魔をして
・意味もなくあせったり
・せかせかしたり
・イライラしたりします。
脳で何が起きているの?
人は目や耳などの感覚器が受け取った情報を
物事を判断する理性の脳である大脳皮質よりも先に
感情の脳である偏桃体という部分が判断します。
偏桃体は、情動や感情の処理、直観力、ストレス反応に関り
怒り、悲しみ、恐れ、喜びと言った快・不快の強い感情(一次的感情)で行動や表情の変化や自律神経系に身体が反応を起こします。
偏桃体は安心、安全を最優先で、危険を判断するので、
一次的感情の反応が起きると危険を知らせ
無意識に「戦う、逃げる行動」を瞬時にとった後に
「恐怖や不安」の感情が発生します。
意識に上がってくる感情の前に
偏桃体に基づく無意識の「予期感情」が不安や恐怖の正体です。
不思議なことに、交感神経が優位になり体の緊張が慢性化すると
偏桃体は人の表情をよりネガティブにとらえるそうです。
ストレスや不安は、脳の萎縮の背景因子のひとつと言われています。
脳は情動が大きく動いたときに記憶に残るため
似たような情動が動くとき過去の記憶から恐怖心が起きます。
偏桃体が過剰になると
小さなことでも過敏に反応してそれがストレスになります。
また、ストレスホルモンであるコルチゾールやノルアドレナリンが
分泌し続けると脳に炎症が起きやすく免疫力が低下すると言われています。
【偏桃体の過剰を抑えたいときは】
・自然の中を30分程度歩く
ウオーキングをすることでポジティブにする脳内ホルモンが増えることが分かっているそうです。
*歩くのが苦手な人は自然の中でボーとするのもいいです。
・意識した呼吸をする
偏桃体が過剰な方は呼吸が浅い人が多いので、
7秒吸って、7秒止めて、7秒吐くを3回繰り返すことで瞑想状態になります。
*脳の酸欠を回避する
(自分でできるセルフケアの中で唯一、自律神経にアプローチできるのが呼吸です)
・楽しいこと、幸福感をたくさん感じる
コマめに体と脳を休ませることで不安になることが減り、脳の過剰反応が起きにくくなります。